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 鈴木三吉商店


2004.06.07


『梅雨のお凌ぎ』
京都という所は、本当に懐が深い。ジメジメと鬱陶しい京都の梅雨。
勿論、京都以外の我々にとっても憎きジメジメツ梅雨時。
お凌ぎの御菓子に最適なのが、元禄年間創業の生麩屋「半兵衛麩」。
清清しく青笹に包まれた真っ白な生麩の饅頭。中には上質の晒餡が‥。温めに注いだ普段より濃いめの玉露。 その相性は、ピッタリ。
青笹の移り香と、玉露の青青しさの絶妙なバランス一時、梅雨の鬱陶し
さと、煩わしい気分を忘れる事が出来る。
さて、この「半兵衛麩」(問屋町通5条下ル)には、精進生麩禅なる
「貝の味にて貝にあらず、肉の味にて牛肉鶏肉にあらず‥」
などと云う面白い品もある。生麩の佃煮(いささか江戸風に言うと)のような感じ??
御飯のおともににも、酒の肴に、なかなか欠かせなくなるかも‥。
梅雨の食欲が落ちた時に、また最適。

 


2004.05.25


クロワッサンの極意=奥義。
一口にクロワッサン、実に奥深い。いわゆる街のパン屋さん、ブーランジェ(フランス・パン専門)、そしてパティシェが作るクロワッサン。
各々が別物と言ってよい程の違いだ。
ここでは、あえて街場のパン屋さんは置いといて、ブーランジェとパティシェのクロワッサンの話しにします。
前者は、粉の発酵と粉の香りを重要視しているのに対し、パティシェの場合、より一層の贅沢感という事でバターの風味を強くした物が多い。特に日本の気候やバターに含まれる水分(フランス人が使う折り込みパイ用バターは水分の少ない特別な物)の違いで、その出来上がりは似て否なるもの。
さて、札幌の北地蔵の場合は?。どっちでもいいねぇ(笑)、
だって居心地がいいんだもの。店内で焼いているそのクロワッサンは、幸せな朝を運んで来るみたいな、北地蔵にだけしかない何ともいい匂いがする。

 


札幌時計台の真裏にある珈琲店『北地蔵』朝は、珈琲とクロワッサンで始まる。


2004.05.17


嗚呼‥とんかつ。然れど豚カツ。
ほぼ国民食と言っていい程に我々の日常生活に根付いた豚カツ。なのにも拘わらず『何と!!世の中、豚カツ的偽体振りな事か!!』。
近所のラーメン屋、蕎麦屋のカツ丼あたりならまだしも、基本的には、豚カツと言えば、豚カツ屋。言ってしまえば、豚カツ専門店の看板を掲げているわけです。その専門店が何故に‥?
「もうちょっとチャント営りませんか?御主人」。
確かに、油で揚げる料理というのは、温度と時間、使う油の質などなど、いくつかの要素がありますけれど、それ等が少しでも変わってくると全く別の料理(同じ豚カツのつもりが)になってしまう。それ程に微妙な調理法と言う事です。

箱根強羅、豚カツ『里久』。
「これだよなぁ、これが豚カツ!!」って思わず納得の豚カツです。豚カツだけの為に、わざわざ出掛けて行く価値のある本物の豚カツ。嗚呼、また行きたくなってきた
ぁッ(笑)!!。

 


あなたの豚カツ人生は?
根底から考え直させられる、絶品豚カツ!


2004.04.30


雅びやわぁホンマ。日本一の「カワイイ」御菓子。
苦味を効かせる為に普段より茶葉も時間もタップリ目の緑茶、飲む前に口に放り込む干菓子。
舌の上で溶け、そして優しく甘さが舌に染みてく。濃い目に入れた緑茶とのコントラスト。
フゥゥゥム…洋菓子には絶対にないだろう、この清涼感。
京都は六角と堺町通の角、大極殿本舗の和三盆の干菓子「乙女草」。
季節の花(5月は菖蒲)をあしらった熨斗に飾られた外箱を開ければ内箱の木の香りが漂う。紅白に彩られた干菓子が行儀良く木箱に収まる様子が、可愛らしい。
控えめな和三盆の甘さとほのかな木箱の香りが口と鼻孔に広がる。知ら
ず知らずのうちに、もう一つ口に放り込む‥。
これも、大人のポップ。大人も恥ずかし気もなく言える、口にする事が出来る「カワイイ」なんだろうなぁ。

 


京都、大極殿本舗『乙女草』


2004.04.05


『大人のポップ』 ・・、
はてさて?それは一体??

大人達の間でもよく発せられる言葉で「カワイイ」。それって本当に褒め言葉か?個人的には疑問が残るけど、そんな自分も時々「カワイイ」使ってしまう。大人にとってのポップやカワイイは一体何なんだろう‥?
先日、自動車評論の友人から、ある車を「ちょっと乗ってみませんか?」と誘われ、ホイホイと出掛けて行った。行き先は、清里の手前まで、“おいしい学校”。
使われなくなった廃校を利用したイタリア料理店。郷愁と哀愁が心の中で混じり合う。そして、地の野菜を使った旨い料理。これぞ、『大人のポップ』であり僕らが恥ずかし気も無く言える「カワイイ」って気がした。
連れ出した車はTTクーペなる独のGTカー。遊び心溢れるカワイイ車だった。

 


TTクーペ。走る為の道具と言ってしまうには余りにカワイイ、『大人のポップ』。


2004.03.26


『キッチン・マカベ』

嗚呼‥愛おしいきソース・エスパニョール。
タンシチュー、ビーフシチュー、ハヤシライス。 洋食好きなら必ず注文してしまう、洋食界の超売れっ娘メニュー。ソース・エスパニョール無くしてこの売れっ娘達は生まれなかったと言っても過言じゃない(デミグラスとソース・エスパニョールの違いは、別の機会に)程に洋食メニューには欠かせない重要ポイント。
銀座には昔ながらの味を守り続けるいささか高価な洋食屋、京都の花街では日本料理に飽きた芸妓、和食では物足りない舞妓、両者共に満足感を満たすべく誕生し、旦那同伴で通った事からか?「旦那洋食」なんてのもある。
で、我々一般的には、町の洋食屋。某私鉄沿線に祖師谷なる小さな町があり、その洋食屋の名は「キッチン・マカベ」。昨今、伊料理、仏料理などと言っているが、やっぱり洋食が一番。 次回はナポリタンの上にハンブリグステーキが乗っかったのを食べよう(笑)!!

 


祖師ヶ谷大蔵の昔ながらの味


2004.03.16


『イノダコーヒーがいいのだ!』

イノダコーヒーで始まる朝。
それは、毎度の京都通いの朝の楽しみ。
今では、どこのパリ??みたいな風に巷ではカフェが大流行だが、
イノダは創業1940年という老舗のカフェだ。
イノダとの出会いは、僕が18歳頃だったと思う。僕達、恵まれないミュージシャンは当時の寺町通りの「宇野ハウス」に宿泊し、関西のライヴ・ハウス・ツアーの拠点したものだった。
寺町(御所を少し下がった)から三条堺町のイノダまで15分位だろうか?その頃から僕の京都の朝はイノダコーヒーだった。だ円形のカウンターのスツールに座り、黙って待つ。ミルクと砂糖入りのまったりとしたコーヒーがうやうやしく慎重に置かれる。いつもの顔
ぶれがいつもの席で新聞を広げる。良くも悪くも常連の世界(笑)。
今でも僕の密かな楽しみだ。

 

 




良くも悪くも常連世界
イノダコーヒーの朝






2004.03.08

『手作りジャム

甘〜い誘惑。って言っても何も怪しいもんじゃないです。決して妖艶な美女(明智探偵、美女シリーズ?)が色っぽいガウン姿で登場、なんて事も一切無いです(笑)。ブラインドから差し込む爽やかな陽射しに後押しされ「よっこらしょッ!」なんて独り言をいいながら起き上がる素敵な朝の話し。
旅館に泊まった時、朝御飯が楽しみとか、何時もは朝から御飯お代りなんてしないのに‥なんて事あるでしょ。そんな訳で、朝一番から楽しみがあるのは素晴らしいです。
で、『甘〜ぁい誘惑』の正体?「ジャム」なんです。しかも、そんじょそこらのジャムじゃあないです。本物のジャム。日本国内で買えるのは2ケ所だけ。東京の某所と広島のアンデルセン。仏の田舎町から
遥々やって来たジャムが、朝一番から最高の幸せを運んで来てくれる。“嗚呼、もう一枚余計にパン食べちゃいそうだ‥”

 




フランス・アルザスの小さな田舎町のホントに少量生産の手作りジャム


2004.02.24

『日本茶&ミカン

最近ハマッテます。日本茶&みかん。何か年寄りくさい?お茶出身だからね(笑) お茶に凝るのは必然性みたいです。それに、みかんが相性バッチリ。やはり、静岡特産繋がり?
静岡産の場合、深蒸し。九州は八女茶は、玉露が一番。みかんは温州も
いいけれど、やはり静岡三ヶ日(笑)。茶どころ掛川出身は茶にうるさい。でも、こんな日本です。外で出されるお茶に難くせ言うのは野暮な話し。黙って頂きます(笑)。
しかし、驚く程に旨い茶で迎えてくれる一軒の宿と出会いました。松本の旅館すぎ本。 主人の花ちゃん(あだ名)がサロンでサッと入れてくれる玉露。なかなかの感動。官能的な甘味がトロリと咽を通ってく。こだわりの宿でこだわり人間が入れる茶は、やはり只者じゃなかった。
茶は深いなぁ‥。

 




何故かしら‥相性がいいんです




2004.02.19

『HP新装開店

HP新装開店にあたり、新コーナーをと言う話しになり、「ふぅむ・・」としばし考えた末。『鈴木三吉商店』と云う妙なタイトルになってしまいました。実のところ、この名前、僕の実家の屋号なのでした。実家は、地元の特産であります、お茶に因んだ訳ではないのですが、茶箱屋です。で、くれぐれも申し上げておきますが、ここでは実家の茶箱屋、鈴木三吉商店とは一切の関連性はありませんので、ご了承、ご承知の程よろしくお願いします。ここでの鈴木三吉商店は、云わば百貨店です。実家は茶箱。こちらは百貨店。僕の趣味と演芸的に様々な事を毎回好きなようにダラダラと紹介、オススメ的にやっていこうと思います。時間がある時には時々覗いてみて下さい。

 

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